ヨメの会計学
- 西澤 健次
- 『功名が辻』に学ぶヨメの会計学
今話題の功名が辻。
旦那を助ける内助の功として、
千代は活躍しますが、
この本は、
千代の働き振りを
ちょっと視点を変えて紹介しています。
内助の功というよりも、
むしろ、参謀として、
山内家ならぬ、山内株式会社の収益が上がるよう、
愚直な一豊にアドバイスを送ります。
そして、
まな板も買えない貧乏暮らしから、
20万石のセレブにまで登りつめたポイントが
書かれています。
年功序列が崩れ、成果主義の昨今、
功名を立てねば出世がおぼつかない
戦国時代に現代は突入しました。
つまり、戦国の世に学ぶことは多いのです。
貸借対照表や損益計算書などの
会計用語も出てきますが、
専門家でなくとも、
十分理解できます。
著者の実生活を引き合いに出しているところが、
また、親しみを感じます。
功名が辻を見ていない方でも、
参考になる一書です。
ちなみに、
ルイ・ヴィトンがまるで悪の枢軸であるかのように、
たびたび登場するのも笑えます。