出会い | 酒と泪とホルンと・・・

出会い

 待ち合わせは9時半。初めて会う時は、やはり緊張する。遅れてはいけないと思い、少し余裕をもって家を出た。案の定早めに着いてしまったので、車で周囲を走ってみることに。あたりはごく普通の住宅街。まだ新築だろうか。煉瓦造りのおしゃれな喫茶店を見つけた。紅茶でも飲んで、時間をつぶそうか。しかし、よく見るとそこは「○○歯科医院」 

 残念!そこは歯医者ですから!!
 

 そうこうしているうちに五分前になったので、駐車場に車を止めた。しかし、それらしき人影は見当たらない。車の中から様子をうかがっていると、ようやく人が集まり始めた。楽器を持って車を降り、皆の後に付いていく。コンクリート剥き出しの古い公共施設とおぼしき建物に入っていくと、中は暗く寒い。スリッパに履き替え2階に上がる。スリッパの乾いた音が建物の中に響く。どうやら奥にオーケストラの練習場があるようだ。

 そして、重い扉を開け中に入ると、そこには立派な練習場が!

 後から知ったのだが、ここは昔図書館だった建物を改装したらしい。練習場はオーケストラだけでなく吹奏楽やその他の団体との共用なのだが、毎週日曜の午前中はオーケストラが使用しているようだ。ティンパニーなどの打楽器はもちろん、ハープまで備え付けてあるらしく、黒い大きなハードケースが練習場に鎮座していた。ハープのハードケースは初めて見た。
 そして、ホルンのリーダーらしき方に挨拶。こうして私のホルン人生の第2幕が幕を上げたのである!!